2020.02.28<高校生通信員スペシャル> 食べて、見て、遊ぶ! 仁淀川をまるごと楽しんじゃう5つのプラン

<高校生通信員スペシャル> 食べて、見て、遊ぶ! 仁淀川をまるごと楽しんじゃう5つのプラン

高知県立伊野商業高等学校ツーリズムコースに通う2年生17名が「ホスピタリティビジネスプラン」の授業で仁淀川流域の5つの楽しみ方を考案し仁淀ブルー通信に寄稿してくれました。
さてさてどんなプランなのか、さっそく覗いてみましょう。



<食いしん坊チームA>
ボリュームたっぷり野菜とチーズの相性が抜群のピザ屋さん


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 私たち「おいしいもの食べ隊」グループが行ってきたのは、伊野商業高校から車で10分ほどの『畑山ガーデン』です。 
 国道33号製沿い、店の外にある大きなピザの看板が目印です。うっかり通り過ぎてしまわないように注意が必要。店内は山小屋のような雰囲気のとても落ち着くインテリアです。
 ご主人の畑山立子さんにお話をうかがいました。

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 野菜ソムリエの資格をお持ちの畑山さんはお客さんの健康のために、一日の野菜の摂取量を考えながらピザのレシピを考えているそうです。私たちがいただいたピザは具材がたっぷり、ボリュームも満点で、これ一枚でお腹いっぱいになりました。

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 野菜が苦手な人でも相性のいいチーズとの組み合わせによってたっぷりの野菜がおいしく食べられると教えていただきました。ピザの土台の縁ギリギリまでしっかり具材が乗っているのでボリュームもたっぷりです。
 デザートもすごい大きさ。いただいた『カフェコンソフト』は手の平の大きさほどもありました。

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 抹茶とバナナの味がしっかり味わえるスムージーは500mlのペットボトルぐらいの分量があってとてもおいしかったです。畑山ガーデンの人たちは優しい人ばかりです。体によくておいしいピザをぜひ味わってください。
(園部向日葵、竹内杏音、鈴木かりん、長山紗和)

◾︎畑山ガーデン
住所:高知県吾川郡いの町波川98
電話:088-893-4848
営業時間:10:30-15:30(※月曜定休)

HP:https://tosa-niyodogawa.com/


<食いしん坊チームB>
心も体も癒される家族経営のカフェ


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 JR土讃線佐川駅から徒いて10分、国道33号線の道路沿いにあるカフェをご紹介します。『和田鮮魚店』の目の前、白くてかわいい建物が目印の「Cafe Konomi」です。建物の前で「KONOMI」の文字が彫られた敷石がお客様をお出迎えします。

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 明るい陽射しが差し込む店内には緑がいっぱいあり、木の質感を生かした天井や柱、テーブルなど、ナチュラルな雰囲気が気分を落ち着かせてくれます。仕事や勉強で疲れた人にはこの空間は癒しの場所になるのではないでしょうか。

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 おすすめメニューは「フレンチトースト」。フレンチトーストは甘くてちょっと苦手という人も、こちらのものは甘すぎないので一度食べてみてください。
 中がふわっふわ~、外側はプリンのよう。いい感じに焼き目がついた表面に、お好みでシロップをかけていただきます。

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 この『カフェKonomi』のオーナーは愛媛の製菓専門学校卒業後、愛媛のカフェで働いて経験を積んだ後、佐川町で自分の店を持つことになったそうです。お店の建物はおばあさんが設計し、おじいさんが建てたそうです。またランチメニュー開発はお母さんの担当です。

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 お店を始めた当初は苦労もあったそうですが色々と工夫を重ねてオープンから11年がたちました。今は平日で50人から100人のお客様がいらっしゃるそうです。週末はもっと増えるのでアルバイトさんにも来てもらうそうです。
 人気があるのはモーニング。コーヒーにトーストや焼きサンドに卵やサラダが付いたお得なセットです。

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 別の取材日に食べた日替わりランチは和風ハンバーグでしたがメインディッシュの他に、お味噌汁や漬物、フルーツやサラダなど色とりどりの小鉢がお盆にいっぱいのっていてボリューム満点。スイーツのチョコレートワッフル・バニラミルクシフォンもおすすめです。

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 家族の絆を感じるカフェ、あたたかく落ち着いた雰囲気はそのせいかもしれません。

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(片岡華音、澤村未里、西村こころ)

◾︎カフェkonomi
住所:高知県高岡郡佐川町甲453-1
電話:0889-22-9058
営業時間:7:40~18:00(※火曜、第2月曜定休)


<食いしん坊チームC>
言葉が通じなくてもわかる、こじゃんとウマいカレーライスと和風旅館

 仁淀川町が一望できる高台に『レストランによど』があります。建物の外観は白の壁が基調となっていて、なんだか自分たちの学校のようです。天気がよければ大渡ダムにかかっている真っ赤な橋が見えます。
『レストランによど』で人気があるのが写真の「大渡ダムカレー」です。

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 カレーに乗っているエビフライで店から見える大渡ダム大橋を表現しているのだそうです。トマトと何十種類ものスパイスでつくられていて、家で食べ慣れたカレーの味とは違ってトマトの酸味がきいて、ひき肉が大量に入っていて贅沢な気分にさせてくれました。

 宿泊施設の雰囲気は昔ながらの和風旅館のようで、畳敷きの部屋は外国人観光客にも人気があり、桜の咲くころになるとツーリングの人たちや団体客がたくさん訪れるそうです。
 庭にはなんとヤギが飼われていて、私たちはその山羊に「佐藤」と「田中」という名前を付けてやりました(笑い)。

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 スタッフの中には5人の外国の方もいらっしゃいます。社長さんはこの地を拠点に色々なことをグローバルに発信していきたいと考えているそうです。またお客さんはいまのところ観光客が中心ですが、近くのお年寄りもふらりと遊びに来られるような場所にしたいそうです。
 今回の取材を通して、店を開くということは、ただ料理を出すだけではなく、お客様がここに来たいと思ってくれることを考えること、そして自分たちの町でしかできないことを見つけ、人を呼ぶ努力をすることが大切なのだと学びました。
(太田愛音、田村莉央、松岡寧子)

◾︎レストランによど
住所:高知県吾川郡仁淀川町高瀬3869秋葉の宿内
電話:0889-32-2771
営業時間:11:00-15:00(※月曜定休)

<仁淀川で遊び隊>
地元中学生のおすすめ吾北地区の川遊びスポット

 最近は川で遊ぶ人が少なくなりましたが、私たちは普段から川で遊んでいる吾北地区の中学生を対象に、川遊びの名所やおすすめの遊び方に関するアンケートを実施しました。そのアンケート結果をもとに自分たちでも実際に現地に足を運んでみて選んだ仁淀川支流上八川(かみやかわ)川の「川遊びいろいろTOP3」をご紹介します!

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〔川遊びスポットTOP3〕
★第3位 「ファミリーマート前」

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 この場所は川がきれいで、なんといっても吾北地区唯一のコンビニ、ファミリーマートいの町吾北店(いの町下八川甲366)が近くにあるという、すごくいい場所です! 途中でお菓子を買ったりできるため小中学生にはとくに人気の場所です。地元の中学生によると大きな魚もたくさん泳いでいて(たぶんコイやニゴイだと思います)、警戒心もないので釣り竿を振れば面白いように釣れるそうです。ただし魚は本当に大きいので、太めの仕掛けを使うようにするといいと思います。

★第2位 「すきじ」

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 この場所は廃校になった「下八川小学校」(いの町下八川乙)のすぐ前にあります。毎年夏になると小学生や中学生などが大人数で石を飛び越えたり激しい急流を上ったりして、わいわい遊んでいるポイントです。廃校になった小学校がすぐ近くにあるので、カラダが冷えたらグラウンドでサッカーなどをして遊ぶことができます。

★第1位 「ねこぶち」

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 愛媛県に抜ける国道194号線沿いにある「日比原郵便局」(いの町清水下分935)のすぐ前を流れる上八川川支流、枝川の大きな淵です。水がすごくきれいで一番下まで透けて見え、とても深いので飛び込みに適していて、泳ぎの得意な中学生、高校生には楽しめると思います。また近くには駐車場があってアクセスもいいので、夏休みなどに家族で出かけて遊ぶのにも便利です。

<おすすめの遊び方TOP3>
★第3位 「潜水」
★第2位 「水切り」
★第1位 「飛び込み」
 上八川川には水深のある淵が多いので潜ったり、飛び込みをすることに適していることがわかります。

<おすすめの時間帯TOP3>
★第3位 「10時~12時」
★第2位 「14時~16時」
★第1位 「12時~14時」
 夏の昼前後は暑いので、食後に泳ぎたい人と食前に泳ぎたい人に分かれているようです。また第1位の昼の12時から14時というのは、休日の部活が終わった後、川で遊ぶ中学生が多いのでしょう。ちなみに私たちのおすすめ時間帯は断然「10時~12時」です。なんといっても川で遊んでお腹が減った後に食べるお昼ごはんが最高においしいからです。

<特別編 川遊び隊おすすめ川遊びスポット>
★「吾北中央公民館前」(吾川郡いの町上八川甲2010)がおすすめです。

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 深いところも浅いところもあるので、子どもからもから大人まで、ベテランから初心者までいろいろなレベルの川遊びを楽しめると思います。川幅も広く、釣りにも最適です。吾北の川遊びポイントはまだまだあります。

●僕たちが国道を走っていた時、ある看板を見つけました。

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 そこには「川 入口」とだけ書かれていて、かわいい河童の絵が描かれていました。階段のような矢印もあるので降りてみると、その川は今まで見たことがないくらい透明で、しばらくの間、川の水が流れていることに気がつかなかったぐらいでした。

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 近くには大きな枝垂れ桜の木があります。春にはきれいな花が楽しめるでしょう。さて、この場所はどこでしょう、みなさんで探してください(笑い)。

●続いては国道194号線沿いの清水下分にある「荷滝不動尊」という小さな神社です。ねこ淵に向かう道中にあり、この神社は交通安全の祈願ができます。すぐ横には小さな滝もあります。とてもきれいでした。

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●お昼には『道の駅633美(むささび)の里』でご飯を食べてはいかがでしょう。「国道194号線」と「国道439号線」の間に位置することから国道の数字を足して、さらに「美」を加え、語呂合わせで命名されました。

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 吾北で採れた野菜を売っている物産店や食事処「はちきんや」、喫茶店「森の小さなお菓子屋さん」などがあります。デザートにはおいしいソフトクリームもあります。優しい甘みとなめらかな食感でおいしくいただきました。

●夜は「むささび温泉」で疲れを癒しましょう。高知県には珍しい茜色の含鉄泉で、濁ったお茶のような色をしています。色々な効能があるそうで、歩行浴、トレーニングジム、サウナも完備されています。
 川は地元の住人の生活に大切なものです。川で遊ぶ際は、ルールやマナーを守り、ごみなどを持ち帰るように、よろしくお願いします。皆様の川遊びがもっと楽しくなるとうれしいです。
(岡本莉空、門田大陸、久保嵐士、森山晶斗)

◾︎吾北むささび温泉
住所:高知県吾川郡いの町小川東津賀才53-1
電話:0888-67-3105
営業時間:10:00~21:00 (受付20:00まで)

◾︎道の駅633美の里
住所:高知県吾川郡いの町上八川甲1160-2
電話:088-850-5300
営業時間:10:00~21:00 (受付20:00まで)
定休日:12/31~1/3定休

<季節のイベントさがし隊>
私たちの大好きな越知町のイベント春夏秋冬

 私たちは伊野商業高校ツーリズムコース2年生の3人グループです。越知町での観光への取り組みを「越知町観光協会」の小松千里さんに伺いました。

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 観光協会の職員は現在3名とボランティアの方々という少ない人数で、ポスターやホームページを作成し、さまざまなイベントを考えてくれています。その中から町内、町外のみなさんに楽しんでもらえるお祭りや遊びを季節ごとにご紹介します。

<春のイベント>

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 毎年3月末に「桜祭り」があります。まだあまり知られていないのですが、夜は500個の提灯に灯がともり、お笑い芸人も登場するそうですよ! 少し前にダンソンで一躍話題になった「バンビーノ」や「フォーリンラブ」が来てくれたそうです。
 たくさんの桜がある中で、私たちが注目しているのは平成19年生まれの桜の木です。現在12歳を迎えました。ちなみに私たちは、平成14年と15年生まれなので5歳ほど先輩です。なんとなく親近感を感じる若い桜ですが、成長すると見事な花を咲かせて桜の名所として有名になるかもしれません。その成長を見守っていくことでより親近感がわいてきます。

<夏のイベント>

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 越知町の人々が楽しみにしているのが「によどかあにばる」です。迫力のある花火とカラオケ大会、越知町の特産品を使った食べ物の出店もあります。昨年2019年は5000人を超える人が集まりました。
「によどかあにばる」の名前が、ひらがなになっているのは、「によどかわ」が「によどかあ」と聞こえるのと「カーニバル」をかけて「によどかあにばる」としたのだそうです。
 夏はカヌーの楽しみもあります。越知町にカヌーをしに来られるお客さんの8割以上が県外から来られる方です。仁淀川の自然は大きな魅力なのですね。

<秋のイベント>

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 秋と言えば「コスモス祭り」です。夏の「によどかあにばる」は、どちらかといえば町内の人々が楽しむお祭りですが、コスモス祭りは町外の人に楽しんでいただくことを目的にしています。
 2週間にわたって行われ、昨年は6万人のお客様に来ていただきました。最近は「コスモスカー」という広い園内をぐるっと一周するカートが走っています。また子どもが楽しめるように「コスモス迷路」も開設されました。
 開催地の近くには昨年6月末にオープンしたばかりの『かわの駅おち』があります。カヌー&ラフティングができるほか、宿泊施設やお土産コーナーもあり、越知町の魅力を満喫できることでしょう。

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これはコスモス祭りの会場にあった面白みくじです。

<冬のイベント>
冬は華やかな「イルミネーション」ですね!

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 12月になると毎年越知町役場前の駐車場でイルミネーションの点灯式が行われます。昨年は12月8日でした。屋台が出るほか先着300名の方にポップコーンや綿あめの無料配布も行っているそうです。


 さて、四季それぞれのイベントをご紹介しましたが、私たち宮崎と野村は昨年、「コスモス祭り」に行ってきました。特産品の中で私たちが食べたものをご紹介します!
 宮崎が食べたのは「かにそーめん」。カニ風味の出汁が美味しかったです。

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 「いもてん」は5個入りで一つが大きくてお腹いっぱいになりました。

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 野村が食べたのは「コスモスラーメン」です。ハイ、とてもおいしかったです。
 この日、もう一人のメンバー松本は、諸事情で参加することができなかったため、今年こそは行きたいと今から張り切っています。みなさんも今年は越知町で四季折々のイベントを楽しんでみませんか?
(野村采未、松本里奈、宮﨑愛衣)

◾︎越知町観光協会
電話:0889-26-1004
HP:https://www.ochi-kankou.jp/

★次回の配信は3月6日予定。
アンコールシリーズ。2019年3月22日に配信の「<清冽な仁淀川を生み出す源の森たち>最終回 黒滝山」をお届けします。
お楽しみに!

●今回の編集後記はこちら