2018.09.07仁淀ブルー「絶景ティーブレイク」第2話 ~キャンプ場で夜明けのコーヒーを!~

仁淀ブルー「絶景ティーブレイク」第2話 ~キャンプ場で夜明けのコーヒーを!~

新連載をうたった「絶景ティーブレイク・シリーズ」だが、相次ぐ台風の襲来でロケ予定がどんどん先延ばしになり、ようやく2回目をお届けすることができました。無情な台風を恨みつつ、夜明けのコーヒータイムの至福を仁淀川河畔からお届けします。

 朝の5時過ぎ、東の空が少しだけ明るくなってくると、夏空を映した仁淀川の水面も明るく息を吹き返してくる。いままで黒いシルエットにしか見えなかった仁淀の山の稜線が徐々にその姿を現し、空を切り取って存在感を増していく。人間の力のはるか及ばない大自然のスペクタクルが目の前に展開する。
 キャンプ場でむかえる朝は格別だ。まだ誰も起きてこない一日の始まりの時間を独り占めする快感は、自然の懐に眠るキャンピングの醍醐味のひとつだ。
 とうことで今回の絶景ティーブレイクは『スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド』 でのステキな「早おきモーニングコーヒー」の提案です。
 写真は同キャンプ場の一画に並ぶ10棟の「住箱」(じゅうばこ)と呼ばれるコテージのデッキから撮った夜明けの仁淀川。朝露に濡れたウッドデッキが間接照明で浮き上がる向こうに、川霧がたなびく幻想的な仁淀川が望める。
 この景色を眺めながらゆっくりと豆を挽き、ガス・カートリッジコンロで湯を沸かし、ドリップコーヒーを淹れていると、対岸の茂みあたりから野鳥の鳴き声のモーニングコールが聞こえてくる。最初はホオジロ、次はヒヨドリ、その次はコジュケイ。ときおりけたたましいアオサギの声やヤマセミの声が混じるが、それもモーニングコーヒーのBGMと思えば風流が増します。


article151_01.jpgこちらは日差しが熱い仁淀川の川原をバックに午後2時のコーヒータイム。

article151_02.jpgキャンプ場での至福のコーヒータイムを過ごすための装備品。挽きたての豆で淹れるために携帯式コーヒーミルと組み立て式ドリッパーは持参。

article151_03.jpgお湯を沸かすカートリッジストーブとケトル、チタン製マグは住箱内部の棚に常備。

『スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド』にはテントやタープを張る芝生のエリアと、コテージタイプの「住箱」がウッドデッキ上に並ぶエリアが、ショップと事務所を兼ねる管理棟をはさんで配置されている。同じキャンプ場なのに雰囲気がまったく違う二つの顔を持つのが特徴だ。家族や仲間と楽しい期間を過ごすには芝生エリアで、ひとりで静かにあるいはカップルでしっぽり過ごすのは住箱エリアで、と目的に応じて(笑い)使い分けられます。

article151_04.jpg住箱の室内。ワンルームのいちばん奥にベッド、手前にテーブルとチェアが備えられている。エアコン付きなので真夏でも快適だ。

article151_05.jpg河原に張り出した広いウッドデッキとその上に住箱が整然と並ぶ。

article151_06.jpg夜、住箱に明かりが入るとこんな感じに。

article151_07.jpg芝生が敷き詰められたテントとタープエリアは芝生への車の乗り入れも可。RVのコマーシャルに出てくるようなステキなキャンプサイトになる。

 私はツインユースの住箱をシングルユースにして本を読んだり、コーヒーを飲んだり、ダブルベッドでゴロゴロする「ぜいたく」をお勧めします。
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●今回のコーヒー豆

 今回のコーヒー豆は岩手県一関市にあるコーヒー店「チャフ」のチャフブレンド。私のお気に入りの豆で、やや深煎りで爽やかな飲みごたえ。フライフィッシング界のレジェンド、故・芦澤一洋さんも愛飲していたもの。私も釣りで東北地方に行く時は必ず「チャフ」に立ち寄ってコーヒーをいただきます。通販もできます。
電話 0191 26 4685


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(仁淀ブルー通信編集長 黒笹慈幾)
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