2018.04.13仁淀川町の旬なカフェへ行こう! 〜茶農家の店 あすなろ〜

仁淀川町の旬なカフェへ行こう! 〜茶農家の店 あすなろ〜

「むむっ!  仁淀川町からおいしそうな匂いがするっ! 」というわけで仁淀ブルー通信の満腹担当女子2名が出動。2018年3月17日にオープンしたばかりの【茶農家の店 あすなろ】をのんびり満喫…ではなく、しっかり取材してまいりました!

 高知市から国道33号を松山方面へ。桜と仁淀川が織りなす美しい風景を左手に車を走らせていると、突如現れるモダンな建物が!  黒を貴重とした外観が自然美にキリリと映え緊張感を与えています。

article130_01.jpgこちらが巷で話題の【茶農家の店 あすなろ】。午前中から行列ができる盛況ぶり。

article130_02.jpgカフェを営むのは、地元名物・沢渡茶の生産元である「ビバ沢渡」。代表の岸本憲明さんが迎えてくださいました。

 お客さんでいっぱいだったので写真は撮っていませんが、店内は仁淀川町産の木をふんだんに使ってやわらかな雰囲気を醸し出し、ドライブの疲れも忘れるリラックス空間になっています。

article130_03.jpg席に着くとふわ〜っとお茶の香りが…香炉に茶葉とはなんとも贅沢。あぁ、うっとり。
article130_04.jpgふと天井を見上げると、アラッ!  仁淀川町に古くから伝わる秋葉祭りの道具・鳥毛ひねり※の柄が。地元愛を感じますね。


※土佐の三大祭りのひとつ「秋葉祭り」のハイライトが「鳥毛ひねり」。若者二人が華麗に舞いながら約7メートルの毛槍を直立させたまま投げ渡します。ハラハラドキドキさせる見事な投げ合いは必見。

article130_05.jpgお土産コーナーもありました。茶葉はもちろん、沢渡茶をつかったパンナコッタやわらび餅など甘味も充実。
article130_06.jpgなんとかわいい秋葉祭り人形! 手作りなのにつくりが細かいです!

 雰囲気の満足度は高し!  では、メニューはいかに? なんでも、お茶を生かした、茶農家の店ならではの味が楽しめるのだそう…。さっそくオーダーだ!

article130_07.jpgお腹ぺこぺこのお昼にぴったりな「あすなろ御膳」(14時まで)

 カミオカがオーダーしたのは「あすなろ御膳」(1200円)。山菜やこんにゃくなど、地のものを使った素朴な料理が少しずついろんな種類楽しめる御膳です。おむすびは炊き込みご飯とバラ寿司。どれも慣れ親しんだ家庭料理ですが、かわいらしく盛り付けられ、特別感のあるおいしさでした。
 一方、高橋は恥ずかしげもなく二品オーダー。

article130_08.jpg子どもからお年寄りまで楽しめる「茶うどん」(950円)(14時まで)
article130_09.jpg沢渡茶を練りこんだパンだって!? 「たまごホットサンド」(500円)(15時まで)

 まずは「茶うどん」。粉末状のお茶を麺に練りこんだ、まさにここだけの逸品。おだしと一緒に香ってくるお茶のいい匂い…安らぐわぁ〜。麺にコシもあり!
 続いて「たまごホットサンド」。緑色だ! 沢渡茶入りのパンで、ゆで卵・ハム・チーズをサンドしています。ガブっとかぶりついてみると、おぉ〜、お茶の風味とブラックペッパーのスパイシーさが絶妙に合うじゃないですか! うどんを完食後とは思えない勢いで食べてしまいました。

article130_10.jpgそして、付いてくるお茶がやたらとうまい!

 茶うどんとホットサンドには、その日のおすすめのお茶がついてきます。他のお店なら気に留めない存在ですが、茶農家の店だけあって茶がうまい! ちょっと贅沢な気分になれます。ちなみにあすなろ御膳には沢渡茶羊羹がついてきます。こちらも美味!
 食事に関してはしっかり満たされた二人ですが、別腹のほうからも「なにか食べてよ」とリクエストが入りました。もう、しょうがないなぁ〜。
 今度はテラス席へ移動させていただき、別腹メニューを堪能します!

article130_11.jpgデッキの向こうに広がるのは川と山! 横には滝まで! すぐそばにはお茶の木が植えられていてこれから育てていくそうです。

 ここで高橋がオーダーしたのは「茶器で入れる沢渡茶(煎茶・450円)」。沢渡茶のおいしさをしっかりと味わうことができるセットなのだそう。茶農家の店だからこそ楽しんでおきたい逸品です!

article130_12.jpg店員さんから分かりやすく説明してもらい、いざ茶器へ! 入れ方の説明書も付いてますよ。

 ていねいな説明を受けておきながら、いきなり入れ方を間違えた高橋。この景色見てテンション上がっちゃいましたよね、てへ。でも、親切な店員さんのナイスフォローで無事にお茶を入れることができました。

article130_13.jpg一煎目は70度くらいのお湯で1分蒸らして味わいます。注ぐと透明度の高いグリーンのお茶が! 爽やかな香りとスッキリとしたうま味・甘み…初夏の風が通り抜けたような味わいです。
article130_14.jpg二煎目は熱いお湯を注いですぐに味わいます。注ぐとやや濁りのあるお茶が!  一煎目と違う! お味も、先ほどとは別物のようにうま味と甘みが力強くなりました。香りにも膨らみが生まれ、飲みごたえがあるなぁ!

 ふだん茶器を使ってじっくりお茶を入れることがないぶん、入れるたびにおいしさが違うことや、入れている時間そのものも楽しいこのセット。でも、お楽しみはもう一つあります。それがこちら!

article130_15.jpgなんと急須に残った茶葉を食べるんです!  煎茶はお漬物と一緒に味わいます。
article130_16.jpgちなみに箸置きが仁淀川の河原の石でした。粋だね!

 沢渡茶の茶葉はとってもみずみずしくて、まるで野菜のようだから、こうした食べ方はむしろ納得というか違和感がありません。茶葉の香りと渋みが、漬物の酸味と絶妙に合います!
 こちらの「茶器で入れる」メニューは、他に紅茶とほうじ茶もあり、それぞれに意外な楽しみ方が待っています。ぜひお試しを。

 そして、カミオカがオーダーしたのは「沢渡茶スムージー」。沢渡茶のパウダーを贅沢に使ったなんともオシャレなドリンクです。

article130_17.jpg男女問わず味わってほしいスムージー(600円)。爽やかなグリーンがとっても映えています!

 クセのない沢渡茶にバニラアイスの甘さが溶け出し、さっぱりとした味わい。シャリッ!  トロッ! の飲みくちの後からほろ苦さが追いかけてきて、口の中に沢渡茶特有の清涼感が残ります。これは暑い夏にもごくごく飲めちゃうヤツ! 沢渡茶 meets ミルクの「ラテフロート」もあったので、次回はそちらを試してみたいなぁ。

article130_18.jpgテイクアウトもできるそうです。ドライブにぴったりすぎる!!

 茶農家だから生み出せたメニューと、仁淀川町だから楽しめる景色があるカフェでした。いやー、大満足・大満腹。連日行列ができるのも納得です。
 日本全国、いや世界に自慢したい茶どころである仁淀川流域。そのおいしさを発信できるお店になること間違いなし。これからのドライブシーズンに、ぜひ足をお運びください!

(仁淀ブルー通信編集部/カミオカミヤビ&高橋さよ)
●今回の編集後記はこちら

article130_19.jpg

茶農家の店 あすなろ

吾川郡仁淀川町鷲ノ巣224-6
電話 0889-36-0188
営業時間10時〜16時(ラストオーダー15時30分)
毎週木曜、年末年始休み
P/あり
※お店の最新情報は、Facebook「沢渡茶」をチェックしてください