2018.03.02越知町の新キャンプ場、いよいよ!

越知町の新キャンプ場、いよいよ!

これまでに何度か仁淀ブルー通信で話題にした、越知町の新たなキャンプ場。それがついに4月下旬に誕生! 現在、オープンに向けて作業が急ピッチで進んでいくなか、その概要がつぎつぎと明らかになってきました。速報します!

 越知町が進めてきた新キャンプ場の建設が、いよいよ大詰め。キャンプ可能な河原として親しまれてきた『日ノ瀬清流公園』のすぐ下手の河岸段丘に、来る4月22日に誕生予定です。
 そこは、越知町の市街地から車で5分少々という好アクセスにもかかわらず、まさに自然のど真ん中。なにしろ、このキャンプ場から見渡す仁淀川と対岸の山に、人工の構造物はまるでなし。都会の人にはかなりプレミアムな環境ではないでしょうか。2月15日、その建設現場を取材してきました。

article_124_01.jpg新緑の頃、これがキャンプ場対岸の景色。
article_124_02.jpg新キャンプ場の完成イメージ。

article_124_03.jpg建設中の管理棟。
article_124_04.jpgオートキャンプサイトの芝貼りも順調。

 越知町の新キャンプ場では、12,800㎡の敷地に、管理棟や炊事棟、心地よい芝生のオートキャンプサイト30区画などが展開されます。なかでも注目は、仁淀川を見渡すウッドデッキに併設される10棟の宿泊施設。これなんと、2020年東京オリンピックのメインスタジアムを設計した建築家・隈研吾氏デザインのスノーピーク製モバイルハウス「住箱 -JYUBAKO- 」なのです。

article124_05.jpgウッドデッキとモバイルハウス「住箱 -JYUBAKO- 」のイメージ。

おっと、肝心のことを忘れていました。この越知町新キャンプ場、その名は……
『スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド』

アウトドアギアやウエアで有名な会社が、仁淀川を選んだ!

 テントやウエアなど、高い品質とデザイン性で人気のアウトドア用品会社『Snow Peak(スノーピーク)』。越知町の新キャンプ場の設計段階から監修として参加し、オープン後は管理運営するのがこの会社なのです。スノーピーク運営のキャンプフィールドはすでに九州や北海道にあるということで、我ら仁淀ブルー通信編集部はさっそくスノーピークホームページをチェック。どのキャンプフィールドも優れた自然環境を活かしていて、長期滞在したくなるような施設になっています。

article124_06.jpgスノーピークのキャンピングギア。

 スノーピークには熱烈なファンがたくさんいて、彼らのことを『スノーピーカー』といいます。このスノーピーカーのキャンプスタイルは、なかなかスタイリッシュ。そして、求める自然環境のレベルも高いらしい。そんな彼らが集うのがスノーピークのキャンプフィールド。つまり、その居心地の良さは大いに期待できそうです。

article124_07.jpg新キャンプ場のオープニングのころは、仁淀川の新緑がまぶしい。

世界第二位の人物に出会える!?

 仁淀ブルー通信編集部は、新キャンプ場の当事者である越知町役場にも直撃取材を敢行、キャンプ場設計図の目撃に成功しました。すでに発表されていますが、たしかにスノーピーク直営ショップ(四国初上陸!)のスペースが確保されています。
 そして私は、管理棟の隣に『艇庫』という文字を見逃しませんでした。艇とはつまりラフトボートのことらしい。仁淀川ではすでにお馴染みですが、スノーピークのキャンプフィールドとしては初の『ラフティングツアー』が準備されているようです。しかもかなり本気の模様。というのも、先行して越知町入りしているスノーピーク社員に、私の古い友人を見つけたからです。
 それが大槻章三郎。若いのに『しょうざぶろう』なんて、なんか逆にカッコいいじゃないですか。

article124_08.jpg仁淀川とは不思議な縁で結ばれた男、章三郎。

 彼を初めて目にしたのが、約15年前の仁淀川の河原(小浜キャンプ場)。なんでそこに章三郎がいたのか、そのあたりの話はまた別の機会にゆずるとして、その後まもなく彼はラフティングの世界を知り、そのガイドとして生きながら、フリースタイルカヤック(カヤックを漕いで激流でサーフィンしたり跳ねたりするスポーツ)の選手になっていきます。そして2016年、フリースタイルカヤックのワールドカップ第2戦(アルゼンチン開催)で、日本人初の2位に輝いたのでした。おそらく河童以上に、そしてアユやアマゴなみに川の流れと一つになれる彼が、ラフティングで仁淀川の魅力をどれだけ引き出していくのか。こちらもちょっと期待です。

article124_09.jpg章三郎のプレイではありませんが、フリースタイルカヤックはこんな感じです。

 話は変わりますが、越知町のふるさと寄付金のサイトをご覧になったことは? そこには寄付金への返礼品がいろいろ掲載されているのですが、人気なのが越知町産の野菜セット。とても美味しいと喜ばれている地元野菜は、越知町の目抜き通りにある観光物産館おち駅でも販売中です。
 また、地元のグルメ食材といえば、絶品の土佐赤牛(褐毛和種高知系の牛)。越知町にはその畜産家さんがいて、しかも観光物産館おち駅のとなりでお肉屋さん(松田精肉店)もしています。
 そして、焼き肉といえばタレですが、地元名産の山椒を使った「山椒の焼き肉のタレ」なるものを、越知町の地域おこし協力隊が開発。こちらも観光物産館おち駅に並んでいます。その他、カツオのタタキなど海の幸はもちろん、食べ応えのある田舎豆腐とか、野菜の寿司といった高知県ならではの食材が、越知の商店街やスパーマーケットであなたを待っています。
 つまり、『スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド』から車で5分少々の越知町市街は、キャンプメシを盛り上げるご当地食材の宝庫だということ。キャンパーのみなさま、クーラーボックスは『から』にしていらっしゃいな。

article124_10.jpg越知町地域おこし協力隊が開発した『山椒の焼き肉のタレ』と『山椒のトマトソース』。

◆『スノーピークおち仁淀川キャンプフィールド』についての情報や予約は以下のサイトにアクセス。
スノーピークおち仁淀川
Snow Peakおち仁淀川・フェイスブック

(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
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