2016.07.01ボンネットバスが行く! 駅弁から始まるレトロな旅
6月の「仁淀ブルー通信」の編集会議は駅弁からスタート! 今回はゲストに鉄道の旅を知り尽くす鉄道カメラマンのお二人を招きサプライズいっぱいの楽しい時間を過ごすことになりました。その様子をお伝えします。
去る6月14日、「仁淀ブルーのブランド化」を考える勉強会を兼ねた編集会議が行われました。その数日前に編集長から「昼食は食べないで来てください」との伝言をいただいていたのですが、そのわけはこれだったんですね。
旅のお楽しみはなんと言っても”食”ですからね。この日のために特別なパッケージを、ゲストのお一人で鉄道写真家の坪内政美さんが作ってくれました。いの町本川で作られている人気の「あけぼの弁当」を特製の包み紙でくるんであります。鉄道好きの人たちのこだわりは半端じゃないな。そんなことを思いながらも会議開始早々ムシャムシャお弁当を食べ始めました。勉強会の前半は、北海道から高知まではるばる来てくださった鉄道ジャーナリスト矢野直美さんの講義。鉄道旅をこよなく愛してやまぬ正真正銘の「鉄子」さんです。私たちはお弁当をいただきながら前方の矢野直美さんをしっかり見つめております。(さぞやお話しにくかったのではないでしょうか)
今まで自分の中で感じることのなかった鉄道旅の魅力に出会えたような気分になりました。午後2時に講義が終わり、お弁当も食べ終わり、さて次は?
「準備はできています」と案内人の坪内さんの一声でメンバーは会場の外へ。先に外に出た人達の、テンションの上がった声が聞こえる。待っていたのは?
日本でも数台しかないボンネットバスです。その中でも実際に動いているのはとくに珍しいそうです。そんな貴重なバスを徳島から運転してきてくれたのはかずら橋タクシーの社長さん。先代の社長さんがこのバスを購入されたそうです。
このあたりからも大らかな昭和の時代を感じます。
そして私は進められるがまま特等席の前方に座ってしまいました。さあ、いまから坪内さんの案内で勉強会の後編「佐川町まちあるき遠足」のスタートです。
エアコンはもちろんありません。窓から入る風が気持ちいい!バスが止まると暑い!バスに乗っただけなのに、いつも走る風景と違った風に見えてしまう。ボンネットバスマジックです。そして第一の目的地、西佐川駅に到着。この停め位置も撮影にぴったりな場所です。これも案内人の坪内さんのこだわりでしょうか。
こうやって眺めるとボンネットバスの似合うレトロな駅舎に生まれ変わると素敵だろうなと妄想が広がります。次に停車したのは、長い長い酒蔵のある「酒蔵の道」。
ここで下車した編集会議のメンバーは佐川駅まで風情のある町並みのショート町歩きを堪能しつつ佐川駅へ向かいました。佐川駅に向かうと、既にベストポジションに停車中のボンネットバス。
この短時間で、もう皆さんボンネットバスマジックにかかったようですね。このフォルムを何度もアングルを変えては何枚も撮りたくなります。
私は決してバスマニアではないのですが「これは珍しいんですよ」の一言につられて、なぜかこのようなものをしっかり撮ってしまいました!わかる人には萌えるポイントなのかもしれませんが、私にはさっぱり何やらわかりません。こうやって開いてしまった未知の扉にどんどん踏み入ってしまうんですね。恐いですね。
最後に立ち寄ったのは国道33号線沿いの「レストラン高知」さん。オムライス街道(村内の11店舗が独自のオムライスを提供するプロジェクト)で盛り上がる日高村にオムライス色のボンネットバス。ここでもしっくりと馴染んでいます。
ここでも嬉しいサプライズが待っていました。レストラン高知名物「高知城モナカのアイスクリーム」です。普段はテイクアウトできないのですが、私たちのためにレストラン高知が特別に販売してくれました。
中にはバニラの香りのアイスクリームがたっぷり入って、とっても美味しかったです。外を歩き回って火照ったカラダに冷たいアイス、とっても嬉しかった。この素晴らしいサプライズだらけの企画をされた坪内さんはというと・・・
「大人の遠足」を盛り上げてくれたボンネットバスに感謝するとともに、旅を楽しむことにわずかの妥協も許さない案内人の坪内政美さんの執念(笑い)と行動力に拍手を送りたい。記憶に残る濃厚な2時間をありがとうございました。
仁淀川町観光協会 小野典子
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