2016.04.08山里の桜とアメゴに会いに行く春のワンデイ・トリップ

山里の桜とアメゴに会いに行く春のワンデイ・トリップ

高知市内からいの町を経て、仁淀川の支流・上八川(かみやかわ)川に沿ってクルマを1時間ほど上流に走らせた吾川郡いの町上八川丙柿藪地区。ここは私の春のアメゴ(四国の地方名で標準和名はアマゴ)の釣り場です。仁淀川と吉野川の分水嶺の直下にあたり、このまま国道439号線を10分も走ると峠のトンネルを越えて向こう側は吉野川の水に変わります。

 仁淀川の水は太平洋に、吉野川の水は紀伊水道に注ぎますから、このあたりは四国山地に降った雨を東と南に仕分けるちょうど分水嶺というわけです。そんなことを考えながら仁淀の水で育った渓流の妖精・アメゴと遊ぶのは格別に楽しいひとときになります。じつは高知市内の桜が満開の盛りを過ぎたころを狙って出かけると、この地区にある旧上東小学校の桜が見ごろをむかえているので、毎年欠かさず出かけています。渓流の美しいアメゴと満開の桜の両方を楽しめる春限定のワンデイトリップというわけです。

article_025022000年に休校した際に建てられた記念の石碑が校庭の一角にあります。

 上東小学校はかつては旧吾北村の村立小学校でしたが、生徒数の減少もあったのでしょう・2000年に上八川小学校に統合されて休校となりましたが、その後も校舎は地区の人たちの交流の拠点として大切に使われています。

 写真のようにレトロな木造校舎と満開の桜の組み合わせはなかなかステキだと思いませんか。渓流釣りの好きな方、釣りはやらないけど桜は見たい方どちらにもおすすめです。この週末、渓流の美しいアメゴと旧上東小学校の桜に会いに出かけてみませんか。4月6日現在、桜はやや散り始めていましたが今週いっぱいは楽しめると思います。また、上八川川のアメゴ君たちは、例年GWくらいまでは楽しく遊んでくれるはず(笑)です。

article_02503小学校の前を流れる仁淀川支流上八川川の清冽な流れ。川原の葦(あし)はまだ冬姿のまま。
article_02504.jpgGWくらいまでは、運がよければですがこんな大型のアメゴが遊んでくれます。
article_02505.jpg上八川沿いを走る国道439号線には他にもこのようなお花見スポットがたくさんあります。
(仁淀ブルー通信編集長 黒笹慈幾)
●今回の編集後記はこちら
◆上東小学校関連の思い出サイト
http://omoide.sijisuru.com/Bbs/detail?ScID=28259