2015.07.23仁淀川でひと勝負!手長エビ獲りで清流の豊かさを知る

仁淀川でひと勝負!手長エビ獲りで清流の豊かさを知る

仁淀川のそばに暮らす人にとって、川は「冷蔵庫」みたいなもの。晩のおかず?ちょっと川からアユやカニをとってくるか、なのです。そんな地元の感覚を手軽に味わえるのが手長エビ獲り。ハサミの腕が長く、煮たり揚げたりすれば実に美味しいエビです。その獲り方はいろいろですが、ここでは夏の仁淀川にふさわしい、川に潜って手長エビに出会う方法を紹介しましょう。

用意するものは「エビ玉」(直径約12cmで柄の長さ約20cmの玉網、仁淀川流域の釣具店や雑貨屋にある)と呼ばれる小さなエビ専用の網と水中眼鏡、水中の石でも滑りにくい靴。そして川底に大きな石や岩が並んでいて、深くても腰ぐらいで、穏やかな川面を探します。あとはジャボンと仁淀川に潜り(気持ちいい!)、川底の隙間を覗きこみ、手長エビを発見したらそっと石をどけながら、尻尾のほうに網を構えて頭の方から追い込みます。驚いた手長エビは必ず後ろ向きに逆噴射で逃げるので、網に中に自分で飛び込みます。まあ、サッカーのオウンゴールみたいなものと思ってください(なんのこっちゃ)。小さな生き物ですが、水中で目が合えば火花が散るような緊張感です。人間本来の狩猟本能が目覚め、清流の涼も満喫できるこの遊び、気分はもう川ガキであります。

「自分で獲れないけど、どうしても食べたい」という胃袋派の人に耳よりな情報。いの町にある「喫茶あおぎ」(tel:088-897-0435)で手長エビ料理が食べられます。仁淀川の水の濁りが取れ次第出せるそうです。問い合わせてからお出かけください。

手長エビは唐揚げが主な食べ方だが、塩茹でも美味しい。手長エビは唐揚げが主な食べ方だが、塩茹でも美味しい。
岩をそっとどかして、丸裸状態の手長エビ。緊張の一瞬!岩をそっとどかして、丸裸状態の手長エビ。緊張の一瞬!
小さなエビを求めて、水中をさまよう。澄んだ仁淀川だからできること。小さなエビを求めて、水中をさまよう。澄んだ仁淀川だからできること。

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