2017.08.25仁淀川流域ゆるキャラ図鑑…明日のスターはキミだ!

仁淀川流域ゆるキャラ図鑑…明日のスターはキミだ!

高知県のゆるキャラといえば、昨年ゆるキャラグランプリ第1位に輝いた「しんじょう君」や、グロかわいいと話題の「カツオ人間」が全国的に知られるところですが、仁淀川流域市町村にも”いい味出してる”ゆるキャラがいるんです!
今回はそんな仁淀川流域ゆるキャラをご紹介。さらに、体験できるゆるキャラや、「これぞゆるさ」というキャラもご紹介します。

まずは気になる4ゆるキャラをご紹介!

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◎仁淀川町「土佐のちゃらおくん」
誕生年:2015年。池川の茶畑から新茶の時季に生まれたキャラクターで、頭は急須、胴体は湯飲みがモチーフに。3案のキャラクターの中から地元・池川保育園の園児達による人気投票で選ばれた実力派。土佐茶の知名度アップと販売量増加が使命。

(カミオカ推薦コメント)
 名前からして金髪ガングロで『チョリース☆』とか言っているキャラかと思ったら、まさかの犬…じゃない、公式プロフィールには犬のようなタヌキのような正体不明の動物とあり、ミステリアスなところに惹かれます。また、急須のフタ部分がベレー帽のように見えて、パリジャンの趣も感じさせますね。

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◎日高村「もへいくん」
誕生年:1730年頃? 江戸時代中期に活躍した日高村出身の実在の忍者「日下茂平」がモチーフ。同村出身の漫画家・くさか里樹さん作の由緒正しきゆるキャラ。苦手なものは雨と狭い扉(頭が大きいため)。

(カミオカ推薦コメント)
「土佐のねずみ小僧」が数百年の時を経て日高村にカムバック! つながった眉毛と大きな鼻の穴が、もへいくんの人の良さを表していると思います。トマトカラーのコスチュームはどこにいても目立つのですが、こんなに目立って隠密活動に支障をきたさないかちょっと心配です…。

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◎佐川町「とみたろうくん」
誕生年:2013年。佐川町が生んだ日本植物学の父・牧野富太郎博士を、同町在住の中学校教員・橋村政海さんがキャラクター化。エビスさんに扮したり象に乗っていたり、地元には様々なバージョンが存在する。

(高橋推薦コメント)
 あの牧野富太郎先生が、買い物している! 検診受けてる! そんな何ともいえない感動を与えてくれるキャラクターです。町内を散策すればレアな姿を見られるかもしれない…「とみたろうくんGO」的な楽しみ方もおすすめです。

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◎越知町「よコジロー」
越知町のシンボル横倉山の妖精で、仁淀ブルーに染まった体が特徴。こう見えて実は妻と子どもがおり、口にくわえた一輪のコスモスは奥さんに贈るために摘んだものなんだとか。

(高橋推薦コメント)
 注目すべきは「よコジロー観察員」のツイッター。妖精というだけあって、横倉山や仁淀川のほとりなど自然の中で佇む写真がたくさんアップされています。撮影するまでの努力を思うと、さらに愛おしく感じます。

ゆるキャラになろう!

 さて、みなさんは、ゆるキャラをただ見ているだけで本当に満足していますか?
 心の奥底からふつふつと湧き上がる「私もゆるキャラになりたい!」という欲求を満たすため、土佐市にやってきました。土佐市のゆるキャラといえばこちら!

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◎土佐市「とさごん・お竜」
誕生年:2013年。土佐市が竜の横顔に見えることからドラゴンをモチーフに誕生したキャラクター。好きな食べ物はとさごんがウルメとカツオ、お竜が小夏と文旦。

 そして、土佐市高岡町にある「ドラゴン広場」では、とさごん・お竜の被り物が常設されているんです!

article097_08.jpg直売スペースの一角にとさごんとお竜の頭部が!

article097_09.jpg被っているのは頭だけですが身も心もとさごんです!

article097_10.jpgインスタ風の小道具も。それっぽく加工してみました。インスタ映えしていますかね?

 つかの間の「ゆるキャラ体験」でワイワイ楽しく過ごしていると、なんと偶然にも、とさごん&お竜に遭遇しました! なんでも平成30年秋に開かれる「第38回全国豊かな海づくり大会~高知家大会~」のPR隊として県内各地を回っているそうです。私もとさごんファミリーの一員として応援したいと思います!

article097_11.jpgあ、お竜ちゃん! 芸能人に会ったみたいに興奮します!

ユルいって、こういうこと

最後にご紹介するのは、いの町で発見したこちらのキャラクター!

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◎いの町「ガリ子」
誕生年:2015年。生姜栽培発祥の地・いの町をPRするべく、地元商工会の女性職員が手縫いで制作したぬいぐるみ。数体あり個体によって顔が微妙に違っていたりするが、それもまたご愛嬌。

 有無を言わせぬかわいさ! 黄色い体につぶらな瞳…これぞヒットキャラクターのセオリーです。最近のゆるキャラは結構きちんとしていて、本来のユルさが薄れているように感じていたのですが、このガリ子はユルさをそのまま形にしたようなユルユル感が漂っています。

article097_13.jpgいの生姜焼き街道をゆるーくPRするガリ子。

article097_14.jpg苗付きのガリ子。「生姜ってこんな風に育つんだ」と子供達も驚くそうです

 そして、生みの親である商工会職員さんのガリ子愛の深さも魅力の一つ。ぬいぐるみだけでなく、「記念になれば」と用意したイラストカードや消しゴムハンコは全て職員さんの手作り。さらに取材中もずっとガリ子に話しかけていました。ゆるキャラはこんな風にしっかり愛されてこそ育っていくんだろうなと、ゆるキャラの原点を改めて知った気がします。早く着ぐるみ&グッズ化してほしい!

article097_15.jpgガリ子に会えるのは「暮らしのかけ橋交流館 なないろ」(高知県吾川郡いの町新町1188/TEL 088-893-5716/9〜17時開館/土・日・祝休)

 今や全国各地にたくさんのゆるキャラがいますが、ただ見るだけではなく、誕生した背景を知ることでより一層愛着が増してきますね。いつかどこかで仁淀川流域のゆるキャラを見かけたら、愛情いっぱいに応援してください!

(仁淀ブルー通信編集部 カミオカミヤビ&高橋さよ)
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