2019.03.29仁淀川の流木で、暮らしに自然を
流木の利用法といえば焚き火の燃料くらいしか思い浮かびませんが、なかには燃やすのが惜しい、味わい深い形状のものもありますね。仁淀の山に芽吹き、いのちを終え、仁淀の水に運ばれ、仁淀の石に削られて美しく姿を変えた流木は大自然の作り上げた芸術作品といえます。 今年度最後の仁淀ブルー通信は 仁淀川の河原で拾ったステキな流木の活用方法をご紹介します 。
仁淀川といえば、美しい流れだけでなく、広い河原も特徴の一つ。そこは、遠目には灰色の石を敷き詰めただけに見えるのですが、近づけば、石の色にまぎれるように風化した流木が点在しています。
流木の使い道としてまず思い浮かぶのは焚き火。しかし、他になにか利用できないかという人は多いと思います。かくいう私もその一人。山から押し出されて激流に皮を剥がれ、磨かれ、河原をあぶる太陽に干されただけなのですが、よい姿になったものがけっこう見つかるのです。それを持ち帰り、これまでにオブジェや服のハンガーにしてきました。
お勧めしたいのは、こんな感じでコートかけとしての活用法。
作り方も簡単です。
流木に針金をクルクルと巻き付けて、コートや帽子をかけられる形状に。針金の素材をアルミニウムにしておけばペンチと指で成型可能です。
ところで形のいい流木を探す方法ですが、むやみやたらに河原を探しても、いい感じの太さや長さの流木を見つけるのは難しいものです。流木とは「川を流れてきた木」なので、河原では、川が増水したときに淀みになるような場所に溜まっています。川の蛇行の内側、盛り上がった河原や大岩の下流側などが有望です。
仁淀川に遊びにきたら、お好みの流木をぜひお土産に。
宝探しみたいで面白いですよ。
(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
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