仁淀ブルー通信編集部だより(72)

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太古から続く自然や生態系を後世へと受け渡す、古の町並みや人々の文化や仕事や想いを伝えていく――仁淀川流域とは「継承」という定めを背負った地域ではないか。旅をして、川遊びして、取材してきた私は、今そんなふうに感じています。
西佐川駅での仁淀ブルー観光協議会開所式の日、ある男性がこの駅を訪ねてきました。きけば、この西佐川駅に深い思い出があるとのこと。中身は生まれ変わったものの、そのおかげで駅舎が存続することになり、嬉しそうでした。
仁淀川流域のいろんな「継承」に関わっている仁淀ブルー観光協議会は、実にふさわしい場所にきたのだなあ。

(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)

仁淀ブルー通信編集部だより(71)

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さかわ観光協会(旧浜口家住宅)から牧野公園への道の途中、右手に荒々しくも急峻な石段があります。その先にある金峰神社は、幼少期の牧野富太郎博士がシコクバイカオウレンを採取観察した場所です。
日本の植物学の父誕生のきっかけとなったこの場所に、今もシコクバイカオウレンが咲いていると聞き、足を振り上げながらきつい石段を登ったのですが……シコクバイカオウレンどころか何も花がない!これはどうしたことだと参道を行きつ戻りつすること3回、私と同じく花を見に来たご婦人3名と一緒に探していると、「えー、こんな所に!」という場所にありました。
それは私の足もと。山野に自生するシコクバイカオウレンはそれだけ小さき存在だったのです。それを見逃さず、肉眼で見るのが難しいくらいの美しさに気がつく――金峰神社のシコクバイカオウレンは、牧野富太郎博士の感性の素晴らしさを教えてくれるようでした。

(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)

仁淀ブルー通信編集部だより(70)

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バリアフリーといえば、体の不自由な人たちの活動に配慮した空間をさします。同様の目線で、生命にも目配りの行き届いた社会になればいいなと思っています。
たとえば都市や町なか。今はツバメもスズメも巣づくりできないツルツルの空間ばかりで、こういう場所で自然との共生だとか環境の保全を議論するのはちょっと嘘くさい。都会が範を示すことのできないものを、どうして地方に広げていくことができましょう。
食の安心安全もしかり。食べ物とは生命そのものであるという意識がまだまだ薄いような気がします。写真は小豆島の醤油さんの木桶。150年前に木の微細なアナに取りついた微生物たちが、桶全体にミクロコスモスを作っていました。桶自体が息をしているような、神秘的な光景でした。
2017年の個人的注目ポイントは、アナです!

(仁淀川資源研究所所長 かくまつとむ)

仁淀ブルー通信編集部だより(69)

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今回は越知町にある谷脇旅館さんへおじゃましました。長い歴史を感じさせる宿でありながら、女将さんは気取らずご親切。宿泊料金もリーズナブルで、誰でも気軽に宿泊することができます。そんな「身近さ」を大切にしてきた宿だからこそ、長い間愛され続けてきたんでしょうね。旅館がある商店街にはたくさんの商店が並んでおり、そちらを探訪するのも楽しいですよ。活気ある越知町の商店街、あなどれません!

(仁淀ブルー通信編集部 高橋さよ)

仁淀ブルー通信編集部だより(68)

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質問。濃厚な高級アイスを冬にこたつに入って食べる派ですか? そんなみなさんにとって、理想的な湯上りの一品が吾北むささび温泉にありました。それが「いちごのソフトクリーム(300円)」。この温泉と同じ上八川川流域にある高知アイス特製の地産地消アイスです。湯上りホッカホカの身体に染み入りますよ。また、温泉施設内にある「よってや食堂」では、地域のお母さんたちが手作りした惣菜などの食事も楽しめます。

(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)

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