仁淀ブルー通信編集部だより(192)
じつは民宿「いち川」に出会ったのは偶然でした。仁淀川町で鮎を釣りたくて短い夏休みをとろうと宿を探しているとき佐川町在住の釣り仲間が教えてくれたのが「民宿いち川」でした。泊まってみたらあまりにも素晴らしい立地と食事に驚いたので、改めて別の日に取材を口実に(笑い)もう1泊して、大女将の市川共江さんや4代目主人の昌明マスターに詳しく話を聞きました。「いち川」の泊まり心地の良さはもちろんですが、池川の町そのものがなんだかとても懐かしい感じがして、心が癒されたこともこの記事を書く動機になりました。この写真や動画のように、川で水遊びをする子供たち(川ガキ)が、まだ健在なのもうれしかったですね。
(元川ガキの仁淀ブルー通信編集長 黒笹慈幾)
仁淀ブルー通信編集部だより(191)
テナガエビといえば、家に帰ってからの定番のお楽しみがありますよね。こんな感じでしょうか(笑い)。よく水分を切ってから軽く小麦粉をはたいて180度のオリーブオイルでささっと揚げました。アツアツのうちにキンキンに冷やしたビールのお供に・・・・・・。なんという贅沢でしょうか。さっきまで元気にカゴの中で暴れていたテナガエビはモスグリーンの体色を鮮やかな朱色に変えて皿の上で長いハサミを誇示しております。 仁淀川のそばに住むしあわせをかみしめながら、本日の晩酌に突入。あっ「お客さん」のカワアナゴはどうしたのかって? わが家では飼えないので川に戻してきました。
(居酒屋のメニューにテナガエビがあるとつい注文してしまう癖がある、仁淀ブルー通信編集長 黒笹慈幾)
仁淀ブルー通信編集部だより(190)
農業を営む人を「百姓」といったりしますが、この言葉、もともとは「いろんな職業をする人」という意味だったらしい。今回、西脇亜紀さん、康之さん夫妻にインタビューしながら、よみがえる「百姓な生き方」だと思いました。亜紀さんはアユの友釣り師と商工会のお勤めとアクセサリー製作を今のところ生業にして、間もなく佐川町の地域おこし協力隊を卒業する康之さんはアユの友釣り師(主に夏季)と林業(主に冬季)をする計画です。西脇夫妻みたいな「アユの友釣り師+ほかの仕事」の人が増えて、「友釣りした上質なアユ」の販売が仁淀川流域の産業として成長すれば、全国の人もあの美味しさを体験できるだろうなあ。
(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
仁淀ブルー通信編集部だより(189)
本文で触れた「エディライン」について補足です。カヤックを漕ぐ人たちは、やむを得ずボディーラフティングして(つまり激流で転覆してカヤックから脱出して)、強烈なエディラインに遭遇することがあります。そんなときはだいたい二通りの目に遭います。死にもの狂いに泳いでエディラインを越えられるか、沈められるか。沈められたときに肝心なのは、平常心を保つこと。私の友人は川底へと沈みながら上を見て、遠ざかっていく水面を「美しいなあ~」と静かに鑑賞したそうです。そしてエディラインから外れるように水中で泳ぎ、ライフジャケットのおかげで無事浮上しました。
普通の人がこんな目に遭うことはないでしょうが、なにかのときのご参考に。
(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
仁淀ブルー通信編集部だより(188)
世界的な野鳥写真家の案内で初夏の森のコンサートを聞きに行くというぜいたくな体験ができたのも仁淀ブルー通信編集長の特権かも。じつは私の現役時代に和田剛一さんの写真集を2冊作らせていただいたご縁があって、高知に移住してからも和田さんとは親しくさせてもらっています。今回久しぶりに一緒に山に入りましたが和田剛一さん、昔とまったく変わらず、野鳥一筋、いい感じで土佐の「いごっそうおじい」に仕上がっていました(笑い)。私は取材のあとすぐ山を下りましたが、和田さんは「もう少しここで撮影をするから」と言って駐車場に居残りました。さすがプロの写真家ですね。写真は和田剛一さんと横倉宮、和田剛一さんの写真集『野鳥生活記』と『野鳥同棲記』(ともに小学館)
(仁淀ブルー通信 釣りバカ編集長黒笹慈幾)