2019.05.17今年も川遊びの季節が到来。仁淀川のリバーガイドたちから便りが届きました!

川面に出るのが楽しい日差しになってきました! そして川遊びの仕掛人「リバーガイド」たちの準備も万端です。仁淀川でラフティングやカヌーツアーをしている彼らに、今年の抱負と、所属会社のツアーの特徴を聞いてきました。
キャンプもラフティングも! 大自然と快適施設の「スノーピークおち仁淀川」
仁淀川の中流域・越知町にあるキャンプフィールド「スノーピークおち仁淀川」はラフティングツアーも用意されています。ここのリバーガイドをまとめるのは、仁淀ブルー通信で青春時代の生きざまを克明にさらされた(笑)大槻章三郎さんです。
―― 開業2年目を迎えたスノーピークおち仁淀川ですが、オシャレで機能的なアウトドア用品を扱う「スノーピーク」が運営するだけあって、設備の充実度が素晴らしいですね。
大槻:スノーピーク直営キャンプ場が集合場所なので宿泊利用も可能です。テント泊以外にも、快適なモバイルハウス「住箱-JYUBAKO-」での宿泊もできますので、ラフティングも、大自然の真っただ中での一夜もエンジョイできます。シャワー完備の更衣室など設備も充実しているので女性にもお勧めです。

―― そして、リバーガイドとしての大槻さんの経歴も充実しています。日本一の激流「大歩危小歩危(おおぼけこぼけ)」をはじめ、日本や海外の急流で10年以上リバーガイドとしての経験を積んでいます。
大槻:手前味噌になりますが(笑)、当社のラフティングツアーは経験豊富な日本人ガイドがご案内します。お子さんが一緒のご家族でも安心安全です。

―― このスノーピークおち仁淀川がある越知町は、自然の豊かさだけでなく、山里の集落や町並みなどの景観も魅力です。
大槻:そうですね。キャンプ食材の買い出しなどは、ここから車で5分ぐらいの越知町商店街をぜひ利用してほしいです。美味しいお豆腐を売っていたり、ランチが絶品の喫茶店があるなど、歩いてみないとわからない魅力が盛りだくさんです。

―― 大槻さんはリバーガイドとしての経験がとにかく豊富です。日本各地や海外の清流と比べて、仁淀川ってどうですか?
大槻:世界的に見ても、自然が豊かで本当にいい川です。そんな仁淀川を五感で楽しみたかったら、やはりラフティングです。都会で育った人や、清流が身近ではなかった人は、川で泳いだり遊ぶことへの躊躇があると思いますが、僕らリバーガイドがついていれば安心です。一緒に川を楽しみましょう! 皆様のご来場をお待ちしております!!

完全貸し切りで、仲間と冒険を。「アルティメットリバー(ゲストハウス縁)」
仁淀川流域では究極的な山奥にある癒しのゲストハウス「縁」。ここのオーナー「金ちゃん」こと金原隆生さんが川下りへといざなう「アルティメットリバー」は、越知町内の仁淀川中流域でラフティングを楽しませてくれます。

―― 金原さんが東京都から越知町へ移住してはや6年が過ぎました。最初は越知町の地域おこし協力隊員だったんですよね。
金原:そのときに仁淀川のラフティングに出合い、これは素晴らしいと思ってガイドになりました。そして、自分ならではのツアーをしたくて、昨年から「アルティメットリバー」を開業しました。

―― 昨年は金原さんのゲストハウス「縁」に宿泊したお客さんのみを対象にしたラフティングだったそうですが……。
金原:今年からは、宿泊客以外の参加も大歓迎です。仁淀川流域の他社のラフティングツアーにはない魅力が「アルティメットリバー」にはありますので、ぜひご連絡ください。

―― 「他社にはない」というと?
金原:アルティメットリバーのラフティングツアーは、1日1組(1グループ)限定、完全貸し切りです。7名までですが、最小で2名からでご予約できます。

―― ラフティングツアーでは「初対面の人と相乗り」が一般的です。金原さんのラフティングはなかなか贅沢ですね。
金原:相乗りのラフティングでも、飛び込みをするなど川面で遊んでいると次第に打ち解けていって、最後には楽しい川下りになります。でも、完全貸し切りだと最初からフルに楽しいし、リラックスできます。

―― ツアーのスケジュールですが、ゆったりとした時間配分ですね。
金原:着替えや移動時間をのぞいた、実質のラフティング時間は2時間半~3時間を考えています。これは今のところうちだけで、つまり仁淀川で遊びたい放題です。
―― ということは、お客さんは「自分たちの川下り」という印象を強く残せそうですね。自分らグループのために、ガイドがあれやこれやと仁淀川を楽しませてくれたと。

金原:ボートに横になって青空をながめたり、河原でのんびりしたりと、仁淀川という最高のロケーションをゆっくりと下っていきます。河原では、地元の柑橘を使った特製ドリンクや、地元のお母さんが腕によりをかけて焼いた特製クッキーを楽しんでもらったり。
―― ボートで横になるのはいいですね。少人数での貸し切りならではです。
金原:気の合う仲間と共に、ゆったりと、思う存分に。そんな、僕のやりたいラフティングを全部盛り込みました。

―― ところで、ゲストハウス「縁」のほうは順調ですか。
金原:日本人以外のお客さんも多いです。今年はすでにオーストラリア、オーストリア、イギリス、フランス、香港、ドイツ、イスラエル、アメリカからのゲストを迎えました。

―― こんな山奥に集落があって、暮らしがあってというのは、日本人でも驚きです。しかもゲストハウス「縁」は伝統的な古民家ですし、海外からのお客さんの思い出に残る場所だと思います。
金原:仁淀川流域ならではの「清流」と「山里の暮らし」を楽しめるのが僕のゲストハウスとラフティングツアーです。それから、晴れたらゲストハウスからの夜空も最高ですよ!
穏やかで清らかな下流域で、家族みんなが笑顔に。カヤックにもチャレンジ!「リバークルーズ」

仁淀川流域では古くからラフティングやカヌーツアーをしてきたのがリバークルーズ。事務所はいの町の土佐和紙工芸村「くらうど」の隣で、高知市内からのアクセスは良好です。スノーピークおち仁淀川やアルティメットリバーのラフティングよりずっと下流域でツアーをしていますが、リバークルーズのコースでも仁淀川の美しさはまったくひけをとりません。
―― 今回は古株のリバーガイド、高田俊平さんに話を伺いました。高田さんは日本一の激流、吉野川の「大歩危小歩危」でながらくリバーガイドをしてきました。そのときのボスは金髪長髪で見るからに野生児という伝説のガイドでしたよね。
高田:よくご存じで(笑)。

―― 激流でガイドをしていた高田さんが穏やかな仁淀川下流域にいるのは、どうもイメージに合わないのですが……。
高田:この優しい平和な流れもまた素晴らしいですよ。仁淀川のこの辺りでのラフティングやカヌーは、とても間口が広いです。自然の中でまったく遊んだことのない人たちに、「自然って、川遊びってこんなに楽しいんだよ」と伝えられる川だと思っています。

―― これだけあまり波の立たない、急流のない川でのラフティングの特徴ってなんですか?
高田:素晴らしい自然に囲まれて、川面の上でのボート遊びがしっかり楽しめることでしょうか。ボートの上で立って、みんなで向き合って輪になって手をつないで、背中からじわじわと川面に傾いていって、一斉に手をはなして仁淀川にジャボンとか。それから、ボートを裏返して、川の上で尻相撲をしたり。
―― たしかに、落ちて楽しい、そして落ちても安全なのがこの辺りの仁淀川です。

高田:お父さんやお母さんが犠牲にならないですよね。例えば遊園地だと、ある程度子供に合わせた遊具やアトラクションです。でも仁淀川のラフティングやカヌーでは、お父さんもお母さんも大いに楽しめて、家族みんなで笑顔になれます。
―― ところでこんな下流域ですが、リバークルーズがツアーをしている区間には澄んだ流れのスポットがいくつかありますよね。リバークルーズのホームページにはかなり仁淀ブルーな画像があります。

高田:画像は何も修正してませんよ(笑)。そして山奥じゃなくて、この辺りの仁淀川で撮影したものです。うちらのツアー区間では、川底から伏流水が湧き出す場所があって、そこではまさに仁淀ブルー。わざわざ山奥へ行かなくてもいい、なんて言うと、ほかの仁淀川流域から怒られそうですが(笑)。
―― ところで、リバークルーズではカヌー(カヤック)もたくさん用意しています。
高田:ラフティングだけでなく、カヌーを体験に来るお客さんも多いですね。カヌーに初挑戦するにはベストな流れですから。

―― 川のカヌーではもっともプレミアムな体験である「空に浮かぶような」が、リバークルーズのツアーではできそうですね。まあ、自然相手なので「必ず」ではないのでしょうが。
高田:気軽な体験カヌーだけでなく、カヌーのレクチャーをしっかりと受けた上での川下りツアーも用意してあります。美しい川面を自分の力で自由に進むのは感動的ですよ!

―― いろんな川下りプランを用意してあるということは、リバークルーズではスタッフの数も多いのでしょうね。
高田:一番忙しい時期で、リバーガイドを含めてスタッフは約30名です。仁淀川流域ではお客さんの受け入れの余裕が一番あるラフティング・カヌーの会社だと思います。どうぞ、気軽にお問い合わせください。
★次回の配信は5月31日。
「仁淀川の住人カワムツとアマゴ、その美しい姿を釣って撮る!」です。
お楽しみに!
(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
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