2018.06.15新連載! 仁淀ブルー「絶景ティーブレイク」第一話 ~梅雨空なのでベランダで練習編~

新連載! 仁淀ブルー「絶景ティーブレイク」第一話 ~梅雨空なのでベランダで練習編~

仁淀ブルーの新しい楽しみ方のひとつに提案したい「絶景ティーブレイク」。仁淀川の景色を眺めながら水辺で飲むコーヒーのおいしさは格別なものがあります。今回は仁淀川が土佐湾に流れ込む河口の風景をバックにコーヒーブレイクのつもりだったのですが…。

 カバーの写真は去年、今年とほぼ同じ時期に仁淀川の河口で撮影した写真です。今回もこの絶景ポイントでコーヒーを淹れて飲むつもりでいたのですが、撮影予定日になってみると高知市内はご覧のような雨模様で土佐市の現場も激しい雨が降っているとの情報が…。梅雨入り直後の撮影スケジュールに無理があったと気が付いたのですが、時すでに遅し。原稿の締め切りが迫っていて晴れ間を待つ余裕なし!

article139_01.jpg我がマンションのベランダから見える土佐山方面の山にも厚い雲がかかってこの日の撮影はムリ。原稿の締め切りは明日なのに天気予報は引き続き雨。テルテル坊主を用意すればよかった。

 こうなったら用意してあった「お出かけティータイムセット」を取り出して、我が家のベランダで「絶景ティーブレイク」の予行演習をしてなんとか記事の体裁にするしかない。というわけで、仁淀ブルー通信始まって以来初めての高知市内からのレポートになっちゃいました。申し訳ありません。

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 出先でコーヒーを飲もうと思えば、コンビニのテイクアウトコーヒーもあるし、お湯を上から注げばいいドリップパックも売られている時代である。でも、ステキな景色を眺めながらゆっくりお湯を沸かし、持参したお気に入りの豆を挽き、豆の香りを楽しみながら淹れるコーヒーの味に勝るものはない。
 私も若いころ(20年以上前)渓流釣りを終えて沢のほとりでひとりコーヒーを淹れながらイワナ釣りの余韻に浸ったものである。その楽しい時間をもう一度提案したい、というのが今回の企画の狙いである。
 アウトドア・ティーブレイクに必要なものは、熱源となるコンロ、お湯を沸かすケトル、ミニテーブル、ドリッパー、ペーパーフィルター、サーバー、グラスとキャリングケース(上の写真)。クルマでの移動ならばそれほどサイズや重量にこだわらなくてもよいだろうが、クルマを降りてからの移動も考えるとできるだけ軽量コンパクトなものにしたい。そこで今回はアウトドアメーカーのスノーピーク社の軽くて堅牢なチタン製「フィールドバリスター・シリーズ」や折り畳み式のガスカートリッジ式コンロを揃えました。素材もデザインも最先端なんですが、お値段のほうも最先端なので、清水の舞台から「えいや!」が必要でしたが(笑い)。

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 ティーテーブルとして用意したのは、足も天板も折りたためるタイプのアルミ製ミニテーブルで、組み立ても簡単、軽くて持ち運びにも便利。

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 仁淀川の水辺の代わりにベランダ、仁淀の山並みはイオンの立体駐車場だ(笑い)。ガーデンチェアに座って豆を挽き、コンロに点火し、お湯を沸かし、ドリッパーにお湯を注ぐと…。
「ああ、なんていい香りなんだ」
「リビングとアルミサッシ1枚隔てただけなのに、いつもとおんなじ豆なのに、なんでこんなに味が違うんだ!」
 外の空気はコーヒーの味を一段と引き立ててくれる。これが仁淀の川風に当たりながらだったらと想像するだけでワクワクしてくる。わが家のコーヒー豆は高知市介良にある「焙煎工房こやま」で売られているニカラグアの「パカマラ」という品種。ご覧のように極端に大粒の豆で、ミルで挽くときとドリップのときの2回その素晴らしい香りが楽しめる。

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article139_08.jpgガラスのグラスにこだわったのは、写真に撮ったときにコーヒーの琥珀色と背後の景色の両方を見せたいから。

 最後に、アウトドア・ティーブレイクのための秘密兵器ドリッパーを紹介しよう。これがあればサーバーなしで複数のカップにコーヒーを注ぎ分けることができる。使い方は以下の動画を参考にしてください。なかなかよく考えられたシステムです。

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スノーピーク
● 焙煎工房こやま 〒781-5106 高知市介良3026-1 ☎088-860-7117
● 絶景スポット/土佐市新居緑地公園

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(仁淀ブルー通信編集長 黒笹慈幾)
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