2016.11.11『越知おいしいキャンプ・ウィーク』に参加して、 新キャンプ場への越知町の本気を見た!

『越知おいしいキャンプ・ウィーク』に参加して、 新キャンプ場への越知町の本気を見た!

青空の下で一流フレンチを満喫!? 軽トラの荷台に水族館が出現!? 有名アウトドア誌編集長自らが野外料理を伝授!? そんな盛りだくさんのイベントが越知町の宮の前公園で開催されました。

それが、11月1~6日の『越知おいしいキャンプ・ウィーク』。

article_05602.jpg高知市のフレンチレストラン「三木ドゥーブル」が「三木シェフのグランピング食堂」と銘打ち、青空の下で試食会を開催。
article_05603.jpg越知の食材をふんだんに使ったフレンチを堪能しました。

article_05604.jpg子供も大人も大人気のボルダリングコーナー。須崎市のクライマー上田知毅さんが設置し、レクチャーしました。
article_05605.jpg須崎市の薪ストーブメーカー「おのストーブ」のロケットストーブも参加。これで焼いたピザが美味い!

article_05606.jpg仁淀ブルー通信8月19日配信号でも登場いただいた奥山英治さんと、
article_05607.jpg阿部夏丸さんも参加。
article_05608.jpg奥山さんも夏丸さんも、夜遅くまで川に入り、仁淀川移動水族館の魚やエビやカニを集めてくれました。
article_05609.jpg軽トラの上に出現した仁淀川移動水族館。奥山さんと阿部さんが宮の前公園で、一から制作しました。仁淀川の生き物集めには、仁淀川漁協にもたくさんの協力をいただきました。

「え―、そんなのいつ告知された? 知ってたら参加したのに。」
という読者は少なくないと思います。実はこのイベント、越知町民をメインに、主に高知県内の人向けに用意されていたのです。
というのもこの越知町、大自然を楽しむキャンプや川下り、登山での観光振興に力を注いでいて、その中心的役割を担う新キャンプ場と観光施設が平成30年4月に完成予定なのです。
全国のキャンプ&自然愛好家いらっしゃい! となれば、地元民もキャンプの楽しさや可能性を知らなければと、「越知おいしいキャンプ・ウィーク」は企画されたのでした。


そんな越知町の本気度を示しているのがこの写真です。

article_05610.jpg越知町長の小田保行さん。

そう、町長が自前のテントで泊まりながらイベントに参加!
軽トラにキャンプ道具満載で駆けつけ、キャンプ生活をエンジョイする首長なんて、日本広しといえど越知町ぐらいではないでしょうか。

article_05611.jpg軽トラにテントなどを乗せてキャンプに。これぞ来たるべき首長の姿!?

では、越知町の新キャンプ場計画を大公開!
まず、越知市街に近くて便利な宮の前公園。長らく親しまれているコスモス畑や無料キャンプサイトはそのままに、仁淀川カヌーツアーや横倉山登山など、越知町の観光拠点となるインフォメーションセンターが作られる予定です。キャンプ道具のレンタルもここで可能。そして宿泊施設として、隈研吾氏(東京2020オリンピック・パラリンピックメインスタジアムの設計者)デザインのトレーラーハウスが8棟設置されます。

article_05612.jpgコスモス畑が有名な宮の前公園

次に、新たなキャンプ場ですが、現在、清流公園がある日ノ瀬に建設されます。その設計を監修するのはアウトドア用品メーカーとして有名な「snow peak(スノーピーク)」。
こだわりのあるキャンパーに愛されてきた、高品質で使い勝手の良い、そして大自然の中でも安心の強さを誇るキャンプ道具をいくつも開発してきた会社です。

article_05613.jpgスノーピークのテント

越知町にはすでに、仁淀川の川辺に無料キャンプ場が5か所あるのですが、河原を利用するなど川面に近いため、大雨によっては水没する恐れがあります。また、トイレと水道の蛇口のみ(黒瀬キャンプ場にはバンガロー有)という簡素な施設ばかり。
新キャンプ場はそれらの欠点を克服したものになり、仁淀川の自然に囲まれながら、快適に長期間滞在できる施設になりそうです(隈研吾氏のトレーラーハウス10棟も設置予定)。目指すところは、昨今流行りの「グランピング」といったところでしょうか。ちなみにグランピングとは、グラマラス(魅力にあふれる)+キャンピングという造語です。

article_05614.jpg「広い!快適!」と、女性陣に好評だったスノーピークのテント

グランピングといえば、一流ホテル並みのサービスと快適さでキャンプ、といったイメージが世間では浸透しているようです。しかし、仁淀川ではそれとはちょっと違うものになりそうだな、というのが関係者の取材で得た感触。
というのもここには、仁淀川という一流の自然環境があり、澄んだ空気と美味しい水・地元食材に恵まれていて、それだけですでにグラマラスなのですから。

article_05615.jpg新キャンプ場は、こんな笑顔に出会えるような場所になること間違いないでしょう。

世間のグランピングとは一線を画するキャンプ場と観光施設の計画は、越知町で着実に進行中です。1年半後が楽しみですね!

(仁淀ブルー通信編集部員 大村嘉正)
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